【8月5日正式発表】留学生に対する国境封鎖は2020年末まで継続決定

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【8月5日正式発表】留学生に対する国境封鎖は2020年末まで継続決定

本日8月5日、ニュージーランド教育大臣のクリス・ヒプキンスより、新型コロナウイルスに対する教育分野の対応と復興の計画について、正式な発表がありました。

教育大臣は、国際的な教育の分野はコロナウイルスの危機からニュージーランドが回復するために重要な役割を果たすと述べ、政府は教育業界で働く人々への賃金補助金、留学生を含む学生への補助金、教育業界の変革の為の援助基金、私立の学校が暫く休業状態になることも可能にする援助基金など、様々な側面から教育業界を支える政策を打ち出しました。また、コロナウイルスの感染が全世界で拡大している現状を受け、2020年末まで留学生をニュージーランドに入国させないことを明言しました。

今回の発表のポイント
2020年は、留学生に対する国境封鎖は継続されることが正式に発表されました。
復興資金の具体的な内容が公表されました。
ニュージーランドの教育機関に対する資金援助が公表されました。

2020年は留学生に対する国境は開放されない

クリス・ヒプキンス教育大臣は、他の国々でウイルスの感染が増え続けている今、ニュージーランドの国境はコロナウィルスに対する防御の最前線であることを強調し、2020年末までニュージーランドに留学生は入国出来ないと明確に述べました。 政府は、来年2021年に一部の少人数の留学生からニュージーランドに入国できるように調整し、それが安全であると確認できた場合は、入国者数を少しずつ増やしていくという計画を検討しています。いつ頃この計画が実行されるのか、またどのような留学生がその対象になるかなどについては、具体的には発表されていません。

復興計画の具体的な内容とは?

ニュージーランド政府は、復興のために合計5160万ドルを教育業界に投資することを発表しました。以下はその具体的な内容です。

2000万ドルを2020年の間、公立と公立の関連学校が現地に滞在している留学生への教育とケアを継続するための人員を確保する為の資金とする。
1000万ドルを語学学校を含む私立の学校に収益の急激な減少を緩和し、回復段階の経営基盤を維持するための資金とする。
1000万ドルを将来に焦点を当てた新しい教育の製品とサービス(オンラインシステムなど)を開発し、現地と海外の教育に関するシステムの成長を促進しより強く柔軟性のある業界となることを目指す資金とする。
660万ドルを2021年末までの留学生税の支払いのキャンセルの提案を条件として、留学生のためのケアおよびその他の活動を継続するための資金とする。
300万ドルを入国が制限されている間、ニュージーランドの教育ブランドを世界の主要市場で際立たせる事ができるように維持するためのマーケティング活動の資金とする。
150万ドルを移民が学校やコミュニティで成功するのを助けるために、英語学校が移民に英語のトレーニングを提供するための資金とする。
50万ドルを海外で提供されるニュージーランド教育の継続的な品質保証をするプロセスを開発するための資金とする。

学校に対する資金援助は?

コロナ禍の中、経営に苦戦する学校を支援するための具体案も公表されました。国境が開き次第すぐに留学生を受け入れることができるように、運営を保つための支援策です。以下はその具体的な内容です。

留学生を受け入れ、パストラルケア法の署名者でもある私立の学校は、1,000万ドルの緊急の援助パッケージを高等教育委員会に申請して資金として得ることができる。
語学学校は、追加の150万ドルの「PTE ESOLプロビジョンファンド」を通して、新しい学習者にもアクセスできる。 ニュージーランドに移民している学習者が語学学校で就学するのに政府より援助を受けることで、これらの学習者へのサービスに対しての国内需要を満たすことができる。 現在ACEの資金を受けていない語学学校は、これらの新しい学習者のための優先的な英語授業の提供団体になる。
過去1週間にわたって、教育省は、PTE基金の基準草案に関するフィードバックを中心団体および幅広い業界から短期対象の関連的アプローチを通じて収集し、現在このフィードバックを分析、処理している。

今回の発表では、今後の復興計画や教育機関に対する支援策が明らかになりました。国境封鎖についても、2020年は継続されることが発表され、2021年に少人数の受入から検討するという方針が明かされました。今後は、これらの支援を受けて各学校がどのような新しいサービスを構築できるか、そして2021年のいつ頃に国境開放に向けて新しい動きがあるのかという点に、注目が集まることになりそうです。