カンタベリー大学「デジタルキャンパス」を始める

NZ留学ニュース

カンタベリー大学「デジタルキャンパス」を始める

コロナ禍の中、なかなか留学を開始できずにやきもきしている方も多いと思います。

【ご注意】この情報は、既にカンタベリー大学に入学が決定しており、NZの渡航制限の為に入国出来ずに留学が開始できない方への情報です。これからお申し込みする事はできませんので、ご了承下さい。

2020年7月より、クライストチャーチにある国立大学のカンタベリー大学は、入国制限のせいで渡航ができない新規留学生向けに「デジタルキャンパス」というものを開始しました。これは、2020年年内に入学予定だった新規留学生が対象で、NZ国外にいながらも大学の就学をオンラインで開始できるという新た試みです。今までにも様々な学校がオンラインで授業を提供していますが、今回のこの「デジタルキャンパス」のすごいところは、NZ国外にいながらもオンラインの授業で大学が認定する単位を取得できるという点です。これはつまり、物理的にはNZに渡航できなくても、NZの大学での勉強をオンライン上で正式に開始できることを意味します。

今回は、カンタベリー大学が始めているこの「デジタルキャンパス」がどういった内容か、そしてどのような条件で提供しているものなのか、ざっくりと紹介していきます。

「デジタルキャンパス」を受講できる条件は?

今回カンタベリー大学が開始したこの「デジタルキャンパス」は、2020年に渡航予定だった新規留学生で国境封鎖のために入国できていない人が対象です。デジタルキャンパスは2020年7月から開講し、2020年年内で一度完結します。その後もこの「デジタルキャンパス」が継続されるかどうかは決まっていません。しかし万が一、今後も国境封鎖が継続され、留学生が入国できない状況がさらに続く場合は、この「デジタルキャンパス」のシステムが来年も継続される可能性はあります。ちなみに、「デジタルキャンパス」の場合でも入学基準は、通常のUCIC(University of Canterbury International College)と同じです。英語力はIELTSアカデミック5.5(各技能5.0以上)+高校卒業資格保持者の二つが基本条件で、その他の細かいは条件は各コースにより異なります(詳しくは、UCICの紹介ページをご参考ください)。「デジタルキャンパス」を受講する場合でも、通常と同じ入学手続きが必要になっています。

「デジタルキャンパス」で受講できる科目は?料金は?
これが、2020年7月にデジタルキャンパスで開講した科目と料金です。
ECO001 Microeconomics(NZ$3139.20)
INF001 Information Systems(NZ$3139.20)
STA001 Statistics(NZ$3139.20)
FCOM01 Intro to Computing($2668.50)

この科目を「デジタルキャンパス」でオンライン受講し、規定の成績を修めれば単位を取得することができます。費用は科目毎に支払うシステムになっています。ほとんどの場合、大学の学部コースを卒業するには3年間で約360単位を取得する必要があります。これらのオンラインで取得できる科目の単位はそのうちのごく一部ですので、仮に2020年7月からのデジタルキャンパスで勉強を始めた学生でも、国境が開いたあと実際に大学のキャンパスで勉強を始め、そこから3年間をかけて360単位を取得していくことになるでしょう。

「デジタルキャンパス」を受講するために、学生ビザは必要か?

いいえ、この「デジタルキャンパス」を受講するために、学生ビザは必要ありません。UCICの入学基準をクリアしていて、入学許可がおりている学生であればビザ無しで受講することができます。

受講の際、時差はどうなるのか?

「デジタルキャンパス」の講義は基本的に録画されているものを視聴する形になるので、NZと日本の時差は気にすることなく、好きな時間に講義を受けることができます。Tutorials(先生からの個別指導)を受ける時は、個々に時間調整をして、先生と生徒の都合が合う日時が設定されます。

今回はカンタベリー大学の「デジタルキャンパス」を紹介しましたが、国境が開かない間は「待つだけ」ではなく、実際に単位を取得できるオンライン授業を受講できるようになったのは、国境解放を待つ新規留学生にとっては大きなステップとなりました今後もこのようなシステムが継続されるかどうかは今の時点では分かりませんが、オンライン受講での単位取得認定については、NZの各教育期間の柔軟性に注目が集まっています。