遂に2019/7/1からプラスチック製レジ袋が禁止に。

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遂に2019/7/1からプラスチック製レジ袋が禁止に。

すでに、皆さんもいろいろなお店で告知されているので、ご存じかと思いますが、ニュージーランドでは2019年7月1日よりスーパーなどで使っていたプラスティックバックの使用が禁止されました。

さて、このプラスチックバックですが、NZでは年間7億5000万袋を利用していたそうです。それが海洋ゴミの80%程をしめ、最終的にはマイクロプラスチックに分解され環境汚染となっている事はご存じの通り。先週大阪で行われたG20でも、世界的な環境汚染をどうやって減らしていくかが議題にもあがりましたね。木でできたストローなども利用していました。

NZのスーパーでは数年前のプラスティックバックの有料化から始まり、エコバックの使用を推奨され、ついには使用禁止という具合に進んで来ました。昨年9月の時点では80%以上の買い物客が再利用可能なエコバックを使用していたと言うことなので、一般的にもプラスチックバック使用禁止の意識は少しずつ上がってきていたと思います。日本はやっと有料化しますという段階なので、NZがいかに進んだ先進的考えを持っている国かが分かるかと思います。

話しはちょっと逸れますが、このNZのエコバック、けっこう可愛いデザインの物が多いですよね。6ドル前後なので日本へのお土産にも喜ばれそうです。↓これはクリスマスの時期に販売された特別バージョンですね。

さて、今回の規制は、厚さが70ミクロン未満のあらゆる種類のプラスチックに適用され、これは、新品または未使用のもので、持ち運び用のハンドルがあり、販売品の持ち運び用の物です。すべてのプラスティックバックが禁止されたという訳ではなく、いくつかのバックは規制の対象になっていません。スーパーでの野菜や果物を入れる軽量のバリアバック、パンの袋や調理用の袋、包装に使用される袋などは免除されています。

ちなみに、今回の規制に違反したお店は数百万ドル単位の罰金が用意されているそうな、、。

でも、あのプラスチック袋は、あればあったで置き場がなくなるほど溜まっていくのに、無ければなくてちょっとこまる事もありますよね。ラジオでも、「今までペットの糞の後始末に使っていたのに、これからどうするんだっ!」というリスナーもいました。いろいろな場面で利用してきたプラスチックバックの代替手段を考えていく必要がありますね。

一方、今朝のテレビニュースでは、南島の川が氾濫した後に流されてきたプラスチックの山を、誰がクリーンナップして、そのコストは誰が負担するのか、、という問題になっていました。環境保護省は管轄の自治体がやりなさいとか、いやそれは国の責任だろうとか、みんなで責任をなすりあいの模様、、、。最終的にはボランティアに手伝ってきれいにしよう、なんて突飛な意見も。

いずれにしろ、これだけ身近な問題になったプラスチック問題。NZ政府は、このプラスチック袋の段階的廃止は、常に自然を意識し、「使い捨て文化」から「循環文化」へ移行する第一歩だと考えている様です。限りある自然を守る為に、私たちが少しでもできる事から始めるしかありませんね。