ニュージーランドのコロナウィルスに関する現状2

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ニュージーランドのコロナウィルスに関する現状2


前回のコロナウィルスの件をこのブログに掲載してから約1ヵ月。

その間に日本では毎日の様に状況が変化し、感染者の数もクルーズ船を含めると1000人に近くなってきましたね。
さて,ニュージーランドはというと、今までは一人も感染例がなかったのですが、遂に2月29日に最初の感染例が確認されました。
以下、オークランドの日本国総領事館からの報告です。

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2020/02/29 9:00

1 NZで初の新型コロナウイルス感染例を確認
28日,NZ保健省は,NZにおいて新型コロナウィルスの初の感染例が確認されたと発表しました。感染者は60代のNZ市民で,エミレーツ航空(EK450便)にてイランを出発後,バリ経由で今月26日にオークランドに到着し,現在は入院,隔離中とされています。

2 日本からの渡航者に対する入国制限(クック諸島)
クック諸島政府は,27日,新型コロナウイルスへの対応措置として,日本を含む13か国からの渡航者を対象とする入国制限措置を発表しました。同国保健省の発表によると,「クック諸島に入国しようとする者で,過去14日以内に中華人民共和国(香港、台湾、マカオを含む),日本,シンガポール,韓国,マレーシア,タイ,インドネシア,フィリピン,ベトナム,カンボジア,ラオス,イタリア,イランに滞在していた者」は,クック諸島への入国を拒否されます。

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ニュージーランド政府は、同じ飛行機に同乗していた乗客を中心に11人のモニタリングを続けており、今の所新しい感染例はないという声明を出しています。

普通の生活への影響は?
また、この発表によって一般市民にも動揺がおき、食料品やトイレットペーパーなどの買い占めなども起きたようです。スーパーでは水、トイレットペーパーはもちろん、お米やミューズリー、パスタなどの保存できる食品類なども品薄になっていました。スーパーなどは仕入れが間に合わずに翌日に臨時休業という店も少なからずありました。

現地では基本的にマスクをするという習慣がないので、もともとドラッグストアにも販売していませんでしたが、もちろん今の時点ではほとんど購入する事はできません。合わせてアルコール消毒液なども品薄のようです。

さて、私たち留学業界への影響は?
もちろん、影響が少しずつ出てきました。この3月からの渡航予定をキャンセルされる方、延期される方、前倒しにして渡航予定を変更される方など、いろいろな変更依頼が来ていて、すこし大変です。

ニュージーランドの入国制限なども刻々と変わっており、現在はイタリアやイラン、韓国からの渡航者に制限が出ています。
幸いにも日本人の入国制限はクルーズ船の方以外はまだ出ていませんが、今後日本での感染拡大の度合いによっては入国制限も出る可能性もあるかもしれません。政府は48時間毎に状況を判断し、対応していくという姿勢です。

高校や大学などは、中国からの学生がNZへ戻って来る事が出来ずにコースが開始出来なかったり、はたまたコースをキャンセルしたりと大学の経営的には大打撃という話しです。特にオーストラリアは中国人留学生率が非常に高く、今後の経営に大きな影響がありそうです。

さて、留学生を受け入れるホームステイ側も慎重になってきました。学校は受け入れ可能でも滞在するホームステイが見つからないので、留学ができないという状況がでてきました。はやり受け入れる方も大変な覚悟が必要なのでしかたありません。

学校によっては、2週間の自己観察期間を持つようにという指示もありますが、実質問題として若い留学生が一人で渡航し、ホームステイに入らずに2週間過ごせる環境はありません。その場合は日本の保護者が一緒に渡航し、ホテルなどで一緒に過ごすくらいしか手はないと思います。

今回の件でアジア人に対する差別はありませんか?
という質問もよく受けます。世界中でこのような差別の事例が上がっていますね。ニュージーランドはもともと多民族国家で島国気質もあり、差別は非常に少ない国なので、表だった事件性のある差別は今のところありません。しかしながら、どの国でも同じだとは思いますが、潜在的差別はなきにしもあらずです。きっと日本でも同じだと思います。

これからどうなる?
まあ、この問題がいつ終息して通常の生活に戻れるかは誰も分かりません。各自が感染しないように注意すると共に、感染させないという努力をしてくしかありませんね。早く事態が落ち着き、終息してくれる事を願ってやみません。

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