【コロナ禍中】ニュージーランド高校留学生のリアル〜未曾有の事態から何を学べるか〜

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【コロナ禍中】ニュージーランド高校留学生のリアル〜未曾有の事態から何を学べるか〜

高校留学生達の自宅待機が開始されておおよそ経ちました5週間ほど経ちました。

新型コロナ禍中の留学生への対応については国や学校によっても異なると思いますが、弊社がサポートしている長期留学者は新型コロナウィルスが直接的な原因となって帰国している人はおらず、皆さん現地で頑張っています。
オークランドの高校に在学している一人の生徒にインタビューしましたのでその内容をご紹介します。

■学校名と学年を教えてください。
オークランドのパクランガカレッジに通っています。Year 12です。
今年で留学3年目になりました。

■新型コロナウィルスの影響による経緯を簡単に教えてください。
3月23日(月)に政府からロックダウンについての発表があり、その日に翌日からの学校での授業中止と自宅待機が決定しました。
当日は私は学校を休んでいたので、友達からの連絡とあと先生からのEメールで詳細を知りました。
翌日の24日は学校構内には入ることができ、勉強道具等を取りに行くことができました。主にメールで各教科の先生から連絡があり、勉強やホリデーの課題について指示がありました。
ホリデーは元々は4月10日からの予定でしたが、学校閉鎖により3月28日開始と前倒しになりました。ホリデー明けの4月15日には、ホームステイ待機のままオンラインラーニングが始まり、今に至ります。
先日28日にアラートレベルがレベル3に引き下がりましたが、生活自体はこれまでと変わりません。

■一時帰国をしなかったのは何故ですか?
渡航制限が出始めたことは、私も日本に帰った方が良いかもと考えましたが、ニュージーランドに戻ってこられなくなる事を考えて現地にこのまま残る事にしました。
学校の留学生で短期留学していた人は早めに帰国した人が多かったです。
私の友達で長期留学をしている人のうち、新型コロナウィルスが原因で一時帰国をした人は約3割ほどでしょうか。中国からの留学生が多い印象です。

■自宅待機中の生活はどのように変わりましたか?
私のホームステイでは、朝7時に起きて身支度をしたあと、基本的に8時から15時までは学校の勉強の時間にしています。
それぞれ自分の部屋でやるのではなく、リビングに椅子と机を並べて、ホストマザー、ホストシスター&ブラザー、ホストメイトが集まって取り組みます。
ホストマザーは学校の先生ということもあり、小さな教室みたいになっています。
15時以降は自由時間ですが、基本はホストファミリーと一緒に過ごします。犬を飼っているので、みんなで近くを散歩したり、家にあるプールやトランポリンで遊んだりします。

ロックダウンに入り、ファミリーとガーデニングを始めました。
にんじんやカボチャなども作っていて、庭で育った野菜が食卓に上がる事もあります。

■自宅での勉強(オンラインラーニング)について教えてください。
主にGoogle Classroomというアプリを使用して、資料の共有を行い、ZoomやGoogle Meetでビデオチャットをしています。
各科目によって取り組む内容や方法はそれぞれ異なります。
例えば、私の美術(Art)のクラスでは毎日3〜4名ずつのグループに分かれてビデオチャットがあり、それぞれの作品の制作状況を発表し質問したり先生からフィードバックをもらいます。
また、留学生用の英語のクラスでは、指定の映画を見たり、本を読む、またはあるテーマについてリサーチして、それらについてレポートを提出する事が多いです。基本はEメールのやりとりですが、こちらも毎日クラス全員参加のビデオチャットがあります。このクラスは1週間の内に映画を2本、400ページもある本を1冊読まなければならず結構忙しいです。

今週は数学と日本語のクラスで試験がありました。
ホームステイから自分のPCから問題に解答しますが、解答に制限時間が設けてあったり他のサイトを閲覧すると採点されないシステムになっているアプリを使用しているので、不正ができないようになっています。

先生は希望すればビデオチャットで気軽に相談することができ、生徒同士ではインスタグラムのストーリーを使ってお互いに教え合ったりしています。
私はトランペットのプライベートレッスンがあるのですが、これもビデオチャットで先生とレッスンをしています。
ニュージーランドの高校では、ロックダウンになる前も元々自分のノートPCを使ってGoogle Classroomを利用したり先生とEメールでやりとりしていたので、オンラインラーニングに移行する事に大きな混乱はありませんでした。変わった点と言えば、ビデオチャットの追加と先生との遠隔でのコミュニケーションが増えた事ぐらいです。
一度システムの都合でアクセスが出来なくなってしまうトラブルがありましたが、先生が臨機応変に対応してくださり、全く勉強にならないということは今のところありません。

■買い物はどうしてますか?
少なくともレベル3〜4では、スーパーへは1世帯から1名だけしか行けないので、私の場合はすべてホストマザーが買い物に行っています。
個人的に必要なものは、ホストに許可をもらい日用品や日本食などオンラインで購入しています。品物にもよりますが2〜5日で届き、荷物は玄関の前に置いていってもらっています。

■外出する機会はありますか?
ファミリーとの散歩以外は外に出る機会ことはありません。
幸いにも私のホストのお家にはトランポリンやプール(スパ)があるので、あまり困りません。

■今回の新型コロナウィルスの影響についてどのように感じていますか?
私は今年で留学3年目になるのですが、正直昨年頃から留学生活に慣れすぎてしまい、日本に帰国したいと常に考えていました。
日本が恋しいというよりは、留学がつまらなくなってしまい、ニュージーランドを抜け出したいという気持ちだったと思います。
自分ではこれではいけないと思っていても、ホームステイでも自分の部屋で過ごす事が多かったです。

ただ今回の件で自宅待機をする事になり、ホームステイファミリーとのコミュニケーションの機会がとても増えた事はとても良い経験になったと思っています。
オンラインラーニングもこれまでとは違うアプローチで良い刺激になっていますし、日々が充実していると感じています。学校へ行けば決められた時間割に沿って行動するだけですが、自宅学習の場合は自律的に時間や課題への取り組みを管理しなくてはなりません。先生のサポートもあり私自身も自己管理スキルが上がったことを感じています。
私の場合は、ホストマザーが学校のESOL(留学生用英語クラス:English for Speakers of Other Languages)の先生だという事や、プールやトランポリンがある豪華なお家だという事はとてもラッキーだったと思っています。改めて感謝しています。
もちろん生活においては不便な事もたくさんありますが、前向きに取り組んで行く事も大切だと感じています。

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