サマータイムが4月4日(日曜日)で終了します!
ニュージーランドに滞在中の方は部屋に置き時計などがありましたら、手動で1時間戻しましょう。
携帯電話やパソコンなどの電子機器は自動で夏時間を調整する設定となっていれば、現在地に合わせて自動で変更されます。
4月4日は午前3時になると同時に1時間戻りますので、午前2:59の次が午前2:00となります。
深夜ですがもし起きている方がいらっしゃいましたら携帯電話を確認してみてはいかがでしょうか。
今回はそんなサマータイムの歴史についてご紹介したいと思います。
そもそもの始まりは第一次世界大戦(1914-1918年)にまで遡ります。
当時戦争下でエネルギー消費を抑えたかったイギリスとドイツは夏の日照時間に合わせて時間を1時間早める事で電気などの消費電力削減を図りました。
これがサマータイム(デイライトセービング)の起源になります。
その後この文化はアメリカにも受け継がれ、第二次世界大戦後のアメリカ占領下(GHQ統治下)の日本でも1948-1951年にかけて導入されました。
日本が主権を回復する1952年からサマータイムは撤廃されましたので、日本には根付かなかった制度でした。
しかし今年2021年に予定されている東京オリンピックの開催に伴って近年再度日本でもこのサマータイムの導入が議論されていました。
これは東京の暑い夏で少しでも朝の早い時間から競技を開始することで、涼しい時間を有効活用し、選手の身体への負担を減らそうとする意図からでした。
今のところ日本では導入されていません。日本と同じ北半球のヨーロッパやアメリカでの今年のサマータイムは3月からすでに始まっておりますので、結局日本では今年も導入されそうにはありませんね。
もっともサマータイムはエネルギー消費を減らす意図や、明るい時間を有効活用して夕方の外出機会を増やす意図で毎年行われていますので、東京オリンピックのために! みたいな1回きりの目的ではそぐわないかもしれません。
ところで、アメリカのサマータイムと一括りに言ってもハワイではサマータイムが導入されていないことはご存じでしょうか。
サマータイムはつまるところ夏の長い昼間の時間を有効活用しましょう、という制度です。
ハワイなどの低緯度の地域や赤道付近の国では1年を通して昼間と夜間の時間がほとんど変わらず、サマータイムを行うメリットがあまり無いため、サマータイムがありません。
逆にニュージーランドのように緯度が高く南極や北極に近いエリアほど夏と冬の昼間の時間に差があるため、サマータイムに向いているということになりますね。
今回はサマータイムの歴史と日本での議論についてお話いたしました。
最後になりますが、今週末の4月4日(日曜日)でニュージーランドのサマータイムは終了します。
ニュージーランドにお住まいの方は壁掛け時計や置き時計の時間の変更をお忘れなく!
翌週月曜日に学校に行く際は、先週までの午前7時が午前6時ということになります。1時間長く寝ることもできますが、先週までと同じように早く起きてしまった方は、読書や朝の勉強などゆったりと朝の時間を活用してみてはいかがでしょうか。
また日本との時差も4時間から3時間に変わります。ご家族やご友人とご連絡を取る際はお気をつけてくださね。