ニュージーランドで歯医者に行く

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ニュージーランドで歯医者に行く

歯の痛みは誰でも気になるものです。痛みがひどくなると何にも集中出来ないし、食事も楽しめません。放っておいても歯を磨いても痛いのは収まりませんから、歯医者に見てもらうしかありませんね。

日本でも歯医者に行くのが苦手な人も多いと思いますが、それが言葉がよく分からない外国ではなおさら不安でしょう。私も先日歯医者に行きましたのでニュージーランドの歯医者についての経験をお話します。

先ずは歯医者の予約を取ります。これは日本と同じですね。電話で予約するのがベストですが、今は、各歯医者のホームページからネットでも予約が出来る様です。予約が完了すると、メールで返信があったりTextが届く事もあります。確認の電話がかかってくる事もありますね。私の場合は、数日前にも更に予約の確認がTextでありました。

そして、最初の受診日は少し早めに行きましょう。特に必要な持ち物はありませんが、初診の場合は普通の病院と同じく問診票の記入があります。

実際の受診ですが、私は以前行ったことがある歯医者に行きました。Kiwiの女性の先生で、5年ほど前に親知らずを抜いて貰いました。大変上手な先生でその時は抜歯後も血は余り出ず、痛みも翌日にはほぼ治まりました。

今回は左下に少し違和感と痛みがありましたので1回目に歯のチェック(Exmination)をしてもらいました。レントゲンを撮り、入念に歯の状態を確認します。確認が済んだ後、歯の状態について話をします。先生からは左下については出来るだけ早く治療した方がよいこと、治療にはどんなオプションがあるのか、そして幾らかかるのか(最も大事!)も教えて貰いました。

2回目の予約は約2週間後、麻酔をして左下の歯の治療を行いました。麻酔から歯の詰め物を削ったりの本格的な治療で時間は40-50分程でした。

私の経験から、日本との歯医者の違いを少し考えてみました。

<治療が早くて短期間>
ニュージーランドでは日本なら数回かかるかもしれない治療を、少ない回数で終わらせるようです。普通の虫歯治療だったら1回の治療で済みます。抜歯した後なども日本ならチェックの為に再受診などもあるのでしょうが、こちらでは特に求められないことも多いです。私も、もし痛みがあったりしたらもう一度来てねと言われました。

ただ1度の治療が長い分、ずっと口を開けていなければならず受診後はあごが疲れます。日本の様に何度も何度も口をゆすぐと言う事もなく、休憩らしいことも殆どなかったです。

<保険が効かず、料金が高い>
留学生がニュージーランドの歯医者で受診をすると、ほぼ保険でカバーされませんので全額実費となります。料金の予想がつかない、もしかしたらどんでもない費用がかかるのではというのが、実は治療と同じくらいの怖さを現地で歯医者に行くのに感じさせます。しかし最初にExaminationで見積をして貰い、本格的な治療に入る前に治療の費用を確認する事もできます。特殊な治療であれば、幾つかの歯医者で見積もりを貰うと言うことも普通な事です。

ちなみに費用に関して私が聞いた中での最高金額はNZ$2000(約16万円)でした。ただ、この方はかなり多くの治療があったようです。それ以外だと歯を抜いたり、詰め物が取れたのを直したりで状態により大体NZ$400~NZ$800(3200円~7万円)ぐらいかかるようです。私は約NZ$400(約3200円)の治療費でした。

最近は、ホームページに大体の料金の記載もありますので、事前にある程度の費用の目処は立つでしょう。しかし、実際に訪問すると自分が思っていたよりも問題の箇所があり、多めに費用がかかることもありますね。

<質の高いニュージーランドの歯医者>
ニュージーランドは歯科治療の分野では世界的にも評価が高く歯医者の質も高いと言われています。歯医者を受診することになっても歯医者の腕を心配する必要はありません。外国での一つの経験ぐらいの気持ちで行くことにしましょう!

私の先生は治療も対応も丁寧で、何度も頭や首が痛くないかなども聞いてくれましたし、治療前もリラックス出来る様に努めてくれました。個室の診察室も広く明るく清潔に保たれているのが分かりました。どの歯医者を選ぶかも重要な点となりますが、友達や知り合いの方などの意見も参考にして良い歯医者を見つけましょう。

*オークランドでは週末も治療を行っている歯医者もありますし、言葉が不安な場合は日本人の歯医者や歯科助手の方がいる歯科医院もあります。

*日本で国民健康保険などに加入している場合は、海外療養費制度で海外での治療費の一部払い戻しを受けられます。日本国内での申請で色々な条件がありますが、通常の歯の治療(インプラントや矯正などは除く)も対象になりますので受診した際には診療内容明細書なども貰っておきましょう。

*今後、留学する方は日本で必ず歯の治療をして現地に渡航しましょう。日本での留学準備としての必須項目です。