ポストスタディワークビザの変更

NZビザ情報

ポストスタディワークビザの変更

511日(水曜日)にニュージーランド政府は国境の全面開放時期の繰り上げを発表し、海外からの学生ビザの申請が7月31日より可能になりました。それと同時に、幾つかの移民に関する政策の変更が発表になりました。

ニュージーランドで専門留学を目指す方の多くが、ニュージーランドの永住権申請をお考えです。殆どの方は「技能移民(Skilled Migrant)」というカテゴリーでポイント制の審査により永住権申請を考えますが、その時に重要なのが、「現地で仕事があり、規定の給与収入がある」という点です。この項目は、ポイント制のパスマークの中でも高い比率を占めています。

今までは、就学後に申請が出来るPost Study Work Visa(PSWV)も考慮にいれて、学校やコースのご案内をしてきました。今回の発表によりこのビザの申請規定に変更がありました。正式発表の内容と以下のリストをご覧下さい。

*政府の正式発表:https://www.immigration.govt.nz/documents/media/immigration-rebalance-international-education.pdf

*PSWVの変更内容

特に重要と思われるのは、以下の点です。
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1. Bachelor (学士号)を除くLevel7以下のコースではPSWVの申請が出来るかは、Green List*に掲載されている職業に関連する場合のみに限られる。

>例えば、調理師やベーカーなどのコースはLevelが低め(Level4やLevel5)であり、Green Listに記載がありませんので、それらのコース就学ではPSWVは申請できません。

>Graduate Diploma Level7やDiploma Level7 のコースも、Green Listに掲載されている職業に関連する場合のみに申請が限られます。例えば、保育士になるGraduate Diploma in Teaching (Early Childhood Education Teacher)のコースなどは、申請が可能です。

*Green Listは今まであったLong Term Skilled Shortage ListやRegional Skilled Shortage Listに代わる新しい職業リストです。このリストに記載がある職種の方は、永住権申請への道が近くなります。

2. Postgraduate Diploma Level8のコース就学の場合は、PSWVは1年間に申請が出来る。

>今までの3年から1年に少なくなります。

3. Bachelor (学士号)のコースの場合は、現地での就学した期間に応じてPSWVが申請出来る。

>例えば、コースの最初の2年間をオンラインで自国で就学し、最後の1年間を現地で就学した場合は、3年間のBachelor (学士号)を終えたとしても、PSWVには1年間しか申請が出来ません。

4. PSWVの申請可能回数の変更

>以前は、2回以上PSWVの申請が可能でしたが、今後は1度のみの申請に変更になります。

5. PSWVの申請料金の変更

>今までの申請料金NZ$4200からNZ$5000に変更になります。

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なお、現段階では以下の点ははっきりしておりません。今後詳細が発表になるか、今後のビザ発給の動向を見て判断することになるかと思います。

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Master やPhDで就学した場合、パートナーのワークビザをサポートできるのか。
>今までは、Master やPhDの学生さんはパートナーがワークビザ申請をサポート出来ましたが、それが継続されるのかは不明です。また、パートナーがワークビザを取得するすることにより、子供が現地学生として公立の学校で初等、中等教育を受けることが出来ましたが、それが継続されるのかもはっきりしておりません。

Graduate Diploma Level7のPSWV申請においては、現地の協会などに登録が必要なお仕事(保育士など)はPSWVは2年間の申請が可能であったが、これが継続されるのか。
>現地就学の期間とPSWVの期間が関係するのであれば、この規定は今後適応されない可能性があります。

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なお、上記は全てニュージーランド移民局よりの公式発表の内容より作成しております。詳細はライセンスのある移民アドバイザーや弁護士の方にお問い合わせ下さいませ。

ニュージーランドでの専門留学では、コース入学は2/3月と7月が殆どで、本格的な留学再開は2023年の入学からとなると言われております。2023年からの専門留学からはこの新しいPSWVの規定が適応されていきます。今後更に詳細もはっきりしてくると思われますが、学校やコースをお考えになる際には検討が必要な内容であるでしょう。