気がつけばもう12月。年末も押し迫ってきましたが、オークランドはそろそろ夏!と言う感じで暑くなってきました。長年ニュージーランドで暮らしていても、中々慣れないのが夏のクリスマス。街にはクリスマスの飾りも多く見られますが、寒くないとクリスマスの気分が盛り上がらないのは、イギリス人の友達も同じくだそうです。
実は毎年、数名は夏のクリスマスを過ごしてみたいと仰って、この時期をニュージーランドで過ごされる生徒さんがいらっしゃいますが、だいたい皆さん、がっかりされるようですので、後で感想を聞くのが少し恐ろしいです。
クリスマスはニュージーランドの多くの方にとって、家族と過ごす大事な日。クリスマスツリーこの時期に留学生を受け入れてくれるホームステイは、盛大にクリスマスをお祝いしない少数派のホスト。街のお店はびっくりするくらい全て閉まってしまい、留学生にとっては何もすることのない退屈な1日となってしまうのです。
お友達とご飯くらい食べに行こうと思っても、ありとあらゆるレストランが閉まってしまいます。観光業ではクリスマスの日もツアーを催行している所がありますので、今の内に予約して、行く所、食べる所を確保しておいた方が良いかもしれません。
そんなニュージーランドのクリスマスですが、この時期、さすがに街中には沢山のクリスマス飾りが見られます。オークランドでクリスマスの飾りと言えば、まず挙げられるのがクイーンストリートのファーマーズビルにある高さ18メートルの巨大サンタ。
1960年代に登場したこのサンタ、当時は世界最大のファイバーグラス製のサンタだったそうですが、残念ながら長年の役目を終え、今年で見納めだそうです。クリスマスベル修繕と保管に資金が掛かりすぎるからというのがサンタ退職の主な理由だそうですが、以前から費用がかかり過ぎるという話があり、一度は$1で売り飛ばされた事もあったとか。
長年、オークランドの夏の象徴であったサンタを救うため、色んな企業が投資してきたようですが、現在は1年間の保管の経費が5万ドル以上。修繕に必要な費用をいれるとなんと20万ドルを超すということで、退職する運びとなったそうです。今の内に街を歩いて、サンタも含め、クリスマス飾りを楽しみましょう。
この時期、クリスマスの飾り以外にも目を引くのが緑の葉に赤い花をつけるこの樹。ニュージーランドクリスマスツリーとも呼ばれるポフツカワ。ニュージーランド原生の樹木です。その名称の由来は一目同然のクリスマスカラーにありますが、クリスマスの頃に満開を迎えるという意味でも正にクリスマスツリーに相応しい樹です。
ビーチ沿いに多く見られますので、週末はこの樹を眺めながらビーチをお散歩というのもいいですね。ちなみに南島にもニュージーランドクリスマスツリーと呼ばれる樹があり、遠目には同じような緑の葉に赤い花ですが、種類が全然違います。南島ではサザン・ラタと呼ばれる樹が、同じ時期、真っ赤に花を咲かせ、こちらも大変美しいです。
語学学校はクリスマスからお正月にかけて2週間ほどお休みになる所が多いですから、南島まで足を伸ばしてみるとよいですね。
少し早いですが、皆様、良いクリスマスを!
たまご