最低賃金の引き上げ
ニュージーランドの最低賃金は毎年のように引き上げられていますが、今年はなんと時給が一気に$1.20もあがり、4月1日から$21.20に引き上げられました。
ニュージーランドドルもどんどん上がってますが、切りよく1ドル=85円で計算すると最低時給は約1800円。日本の約2倍という賃金ですが、しかし最低賃金が高くても物価も高いのがニュージーランド。
コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻のあおりを受けて、物価高にも更に拍車がかかり、食費や光熱費と言った生活に欠かせない物の費用も容赦なく値上がりしています。
物価高
最近は、スーパーに行っても、お会計の際にびっくりする事がしばしばあります。体感では大雑把に言っても以前の1.5倍。
また特に値上がりが目立つのはガソリンですね。以前から徐々に値上がりしてましたけれど、1月には1リットル$2.60(221円)だったガソリンが、戦争が始まったとたんに更に値上がりし、あっと言う間に1リットル$3.00を越え、所によりますが$3.40(289円)を越すくらいまで上がってしまいました。ここまで来ると以前の2倍くらいする気がします。
広域にわたるスーパーシティ・オークランドでは、市内と言えども出かけるのに片道100キロ近くという事もあるわけですが、友達に会うにもガソリン代を心配しないと遊びに行けないなんて、なんとも辛い時代になって来ました。
政府の対策
さすがにここまで上がると政府も色々と対策を打ち出し、4月から3ヶ月間、一時的にガソリン税が1リットルにつき25セント引き下げられることになりました。また同じ期間、公共のバスなどの料金が半額になる事も発表されています。
バス代は上がった訳ではないので、普段からバスを使っている人はガソリンの値上がりの影響は受けないのにお得な政策となっていますが、これは普段、車の利用が多い人にも公共の交通機関を使って欲しいという狙いがあるようです。
コロナ禍でリモートワークが増えましたが、通勤する人は公共のバスで乗り合いになるのを避け、車通勤に切り替えた人も多かったようです。常に渋滞が問題となるオークランドでは、そろそろ人々に公共の乗り物に戻って欲しいという狙いもあるのかもしれません。
まあ、バス代ももともとが安くはありませんでしたので、1日$10(850円)を越える通勤費が期間限定でも半額になるのはありがたいです。
ちなみに日本でガソリンと言えば、レギュラーやハイオクの2種類がありますが、ニュージーランドのガソリンスタンドではこれが91や95、98と言った数字で表されます。
これはオクタン含有量による違いのようですが、91がレギュラー、95や98がハイオクにあたるようです。
記事内のガソリンの値段はハイオク95の値段を参考にしています。