クライストチャーチ銃撃事件、その後

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クライストチャーチ銃撃事件、その後

多くの尊い命を奪ったクライストチャーチでの銃撃事件から約2ヶ月が経ちました。

クライストチャーチでは今まで通りの平和な生活が戻っていますが、今回の事件をきっかけに、よりテロに対する警戒が強化されています。その中でも注目を浴びているのが、ニュージーランド政府の迅速な銃規制の改正です。今回は、事件後のクライストチャーチの様子と、法改正についてまとめます。

 

【銃規制はどうなった?】

事件の犯人がニュージーランドで合法的に銃を購入したということで、

ニュージーランド政府はすぐさま銃規制を見直しました。

新しい規制では、半自動発砲型の銃(MSSA)や弾薬などの所有を禁止しており、

所有は警察からの承諾を得ない限り不可能となりました。

以前の規制内で承認されていた銃の為に、政府は銃の買い戻しに関する枠組みも設置しました。

このため、ニュージーランドでは銃の保持は非常に難しくなりました。

 

また、事件後約一週間での見直しという、とても素早い決断は世界から賞賛されています。

アメリカ合衆国の政治家、バーニー・サンダース氏はTwitterで

「銃の脅威を止める真の行動とはこうであるべきだ(This is what real action to stop gun violence looks like)」とコメントし、ニュージーランドの行動力に驚きを表しました。

 

 

【事件の起きたモスクや街はどうなった?】

事件のあったクライストチャーチのモスクは、未だに毎日銃を持った警察官により厳重に警備がされていますが、建物の中には人が居たりし、ドアは一般人にも開放されています。

 

 

事件後、道沿いに供えられていたたくさんの花束やぬいぐるみ、手紙なども、先月ボランティアの方々によって回収されました。

クライストチャーチ内の学校や会社、お店なども全て通常通りに戻っており、街の雰囲気はいつもの平和なクライストチャーチに戻っています。

銃規制がいっそう厳しくなり、人々の平和に対する意識も高まったニュージーランド。私も実際に住んでいて、クライストチャーチが以前より増してより安全な街になったと感じます。

 

【関連リンク(英語サイト)】

Changes to firearms law – prohibited firearms

New Zealand’s new gun law: What you need to know

World reacts to military-style semi-automatic weapons ban in New Zealand