突然ですがピンクシャツデーをご存じですか。
2007年にカナダのある学校で、ピンクのシャツを着ていただけでいじめられた下級生の話を聞いた上級生二人が、「明日はみんなでピンクのシャツを着ていこう!」
と、学校のネットやメールを使って全校生徒に呼びかけたことをきっかけに、始まったムーブメント。
今では世界中の人々を動かすようになった「いじめ反対の意思表示」のピンクシャツデー。
NZでは、先週の金曜日、5月17日がその日でした。
NZの現地校のあちこちでも、「ピンクのアイテムを身につけて、いじめ反対キャンペーンに参加しよう」
というメールが配られ、制服がある学校でもこの日については私服OK。
生徒は男女ともに、Tシャツはもちろん帽子、リボン、ヘアピン、リストバンドなどなど、様々なピンクアイテムを身につけての登校日となりました。
その日、ある小学校を訪問する機会があったので、ピンクアイテムなんて持っていない私も、辛うじてピンクっぽいかも・・・?(でも決してピンクでは無いw)ストールをして参加してきました。
その日の朝礼風景
小学校では、Youtubeやパワーポイントのスライドを利用しながら、ピンクシャツデー運動の始まりや、いじめ反対について、改めて指導がされていました。
インターネットやスマホの普及で、良い話も悪い話もあっと言う間に広まってしまう現代。
生徒や若者のSNSの悪用やネットいじめは、日本だけでなくNZでも日々取り沙汰されています。
しかしこのキャンペーンを始めた若者達のように、SNSや掲示板、メールなどのツールもその利用方法次第で、世界の人々を共感させ、賛同させることもできるのだな、と、つくづく感じた1日でした。
● NZ Pink Shirt Day Official Site(英語)
日本の学校でも同様のキャンペーンは行われていますか?
● 日本ピンクシャツデー公式サイト(日本語)
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ただそんなキャンペーン当日、とあるオークランドの小学校では、
「キミの服は、ピンク度が足りない!」
と先生に追い返されてしまった、という生徒のニュースが出ておりました。
”Boy sent home from anti-bullying day at Auckland school for not wearing enough pink”
先生、それは本末転倒ではないですか?