オンライン授業活発に – コロナウィルス蔓延の産物?

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オンライン授業活発に – コロナウィルス蔓延の産物?

ニュージーランドのロックダウンが始まって、そろそろ3週間が過ぎようとしています。多くのオフィスや飲食店と同じように、ニュージーランドの全ての学校も閉鎖となりました。しかし、語学学校や専門学校は授業を続けなければならないので、教室での授業からオンラインでの授業に移っています。

オンラインの授業は様々な形で、今や世界中で行われています。コロナウィルスの騒動が始まる前も、語学の勉強をSkype等を使って行うのなどは有名でしたよね。では、実際にはどのように行われているのでしょうか。今回は専門コースでビジネスを学んでいる学生さんに様子を伺ってみました。

授業自体はキャンパスで行われていたのと同じ時間帯で進められているそうで、学生さんはもともと夜間のコースなので、夕方からの授業となります。普段の授業と最も大きな違いは、授業時間と授業の進み方だそうです。

場の空気が読めない!先生苦戦中!

いつもなら先生は学生の反応を見ながら授業を進めることが出来るので、学生がよく分かっていなさそうであれば、そこに時間を費やしたりメリハリをつけられるとのことです。しかし、オンラインでは学生の反応が分かりにくいために、先生はとにかく必要な事をひたすら説明をして授業を進めるようです。ただこれには学生にも問題があり、例えば、先生がみんなに「分かりましたか?」と尋ねても反応がないことはしょっちゅうだとか。

先生の説明が増えているからか、全体的には先生の話すスピードはいつもより早く、分かりにくというクラスメイトの声もあるそうです。学生同士のグループなどでディスカッションする時間が限られていることもあって、授業時時間も約3時間と通常より長め(20分の休憩あり!)。学生さん自身も教室にいるより長く感じますと言っていましたし、又、タイミングがつかみにくいのか先生の説明中は質問を挟みにくい雰囲気もあるそうです。

教室にいるよりリラックス♪

ロックダウンでのオンライン授業の為、学生さんは自分の家や部屋で授業を受けていますが、ベットで寝転んで授業を聞いていたり、後ろで子供が騒いだりと言う事は普通にあるようですね。他にも、気が付かないうちにマイクが入っていて、母国語で色々話しているのが先生やクラスメートにまる聞こえだったり、普段の教室なら先生から質問されないように隠れているのに、今回は先生から学生は均等に見えるので指名されないように顔をわざと画面に映らないようにする学生もいるなど、色々のよう。

ちなみに、別の学生さんは語学のコースでオンライン授業を受けていますが、朝が午前8時半からと早いこともあり、授業中も朝食を作っていたり朝食を食べていたりする学生もいると言う事でした(!)。ご飯を作っていて音がうるさいと、先生が学生のマイクをオフにすることもあるとこの学生さんは笑いながら言っていました :)。なんだか、いつもよりリラックスした感じですね。

全体的な感想を聞いた限りでは、学生さんはオンラインよりもやはり普通に教室で授業を受ける方が好きと言うことでしたね。家だとどうしても緊張感がないんだとか。一つの良い点としてあがったのは、教室では積極的な(ある意味でおしゃべりな)学生が授業を独占してしまう事があるが、オンラインでは、普段はシャイで余り話さない学生も話をしたり意見を言う機会が取りやすく、又、話すだけでなく、チャットの様に書き込むことも出来るのでそれは良いと思うとのことでした。

今回のオンライン授業の導入で、世界中の教育の方法が変わるのではないかといわれています。私が話した学生さんには余り好評ではなかったようですが、今後は実際の教室での授業とオンラインの授業などが組み合わせられて進んで行くのではないかとも思いました。でも、早くコロナウィルスの騒動が落ち着き、今までの様な楽しく賑やかな学校に戻れる事をみんな望んでいるのは間違いないようです。