ニュージーランドでワインメーカーになる
ニュージーランドは、気候や土壌がワイン作りに最適と言われています。「オーガニック大国」と言われるほど食と環境に対する意識が高く、様々な国からワインメーカー(ワインの生産者)たちが集まっています。ニュージーランドはワイン作りの歴史自体はそこまで長くないため、より自由にワインを作ることができる国とも言われています。ワインメーカーは地域別人材不足職種リスト(Regional Skill Shortage List)に載っていますので、対象の地域では就職の可能性も十分に見込める職種です。ワイン製造学の基礎から学ぶにはBachelor(学士号)コースがおすすめです。すでにワイン学関連の学位や職業経験がある人にはGraduate DiplomaコースやMasterコースもあります。
基本データ | |
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職種名 | Wine Maker |
コース期間 | 1年〜3年 |
コースレベル | レベル7 〜 |
入学英語力 | IELTS6 .0(全てのband5.5以上)以上 |
人材不足職種リスト | 地域別人材不足職種リスト(Regional Skill Shortage List) |
就学後の就労ビザ (PSWV) | 1年若しくは3年間の申請可能 |
就職の可能性 | ★★★ |
年収 | NZ$42000〜NZ$83000 |
ワイン産業で就職するために
ニュージーランドでワインメーカーになるには、特定の資格や免許は義務ではありません。まずは下記のようなコースでニュージーランドのワイン産業と製造学について学び、ワイン産業での就職に繋げていくのが良いでしょう。ニュージーランドはワイン産業が非常に盛んですので、ワインメーカー(生産者)だけでなく、ワイン用のブドウ生産、ワイン製造の工場、ワイン産業のリサーチやマーケティング、ワインメーカーのアシスタント、ワインショップなどの就職先の可能性があります。もちろん、実際に仕事として働くにはワークビザの取得が必要になります。
ワイン製造学を学ぶことができるコース例:
* Certificate in Cellar Operation Level 3 19週間コース
* Bachelor of Viticulture and Oenology Level 7 3年間コース
* Graduate Diploma in Viticulture and Oenology Level 7 1年間コース
* Master of Wine Viticulture Level 8 1.5年間コース
【英語力】各コースで定められた英語力が必要です(下記表参照)。
【NZでの資格】Bachelor以上の学位がある方が就職では有利です。
【就職】働く為のワークビザの取得が必要です。職業経験がある方が就職でも有利です。
Certificate Level 3-4のコースがある学校
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | IELTS | 授業料(年) |
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Unitec | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | オークランド | 3年 | Level7 | NZ$24,000〜 | |
Ara Institute of Canterbury | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | クライストチャーチ | 3年 | Level7 | NZ$22,580〜 | |
Otago Polytechinic | Bachelor of Construction (Quantity Surveying) | 3年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 3年 | Level7 | NZ$23,400〜 |
Bachelor Level 7のコースがある学校
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | IELTS | 授業料(年) |
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Unitec | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | オークランド | 3年 | Level7 | NZ$24,000〜 | |
Ara Institute of Canterbury | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | クライストチャーチ | 3年 | Level7 | NZ$22,580〜 | |
Otago Polytechinic | Bachelor of Construction (Quantity Surveying) | 3年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 3年 | Level7 | NZ$23,400〜 |
Graduate Diploma Level 7のコースがある学校
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | IELTS | 授業料(年) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Unitec | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | オークランド | 3年 | Level7 | NZ$24,000〜 | |
Ara Institute of Canterbury | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | クライストチャーチ | 3年 | Level7 | NZ$22,580〜 | |
Otago Polytechinic | Bachelor of Construction (Quantity Surveying) | 3年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 3年 | Level7 | NZ$23,400〜 |
Master Level 9の学校とコース
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | IELTS | 授業料(年) |
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University of Auckland | Master of Wine Science | 3年申請可能 | オークランド | 1.5年 | Level9 | Overall 6.5 | NZ$44,526〜 |
Lincoln University | Master of Wine and Viticulture | 3年申請可能 | クライストチャーチ | 1.5年 | Level9 | Overall 6.5 | NZ$46,800〜 |
Otago Polytechinic | Bachelor of Construction (Quantity Surveying) | 3年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 3年 | Level7 | NZ$23,400〜 |
よくあるご質問
日本での経験は必要ですか?
CertificateコースやBachelorコースはワイン製造学を初めて学ぶ学生を対象としてカリキュラムが練られていますので、これらのコースでは日本での経験は不要です。ニュージーランドで就職を目指すのであれば、Bachelorコースの方がおすすめです。
日本でのどのような最終学歴が必要ですか?
CertificateとBachelorコースの場合は、日本の高校卒業資格があれば問題ありません。Graduate DiplomaとMasterコースについては、ワイン製造学に関連する学士号以上の学位か、それに相当する就業経験が必要になります。
ニュージーランドは、どこがワインの産地として有名ですか?
南島の最北部マールボロは国内最大のワインの産地として知られています(この地域の学校:NMIT)。次いで北島の南部ホークス・ベイは国内2番目のワインの産地です(この地域の学校:EIT)。その他にはセントラルオタゴ(この地域の学校:Otago Polytechnic)やワイパラ・ノースカンタベリー(この地域の学校:Lincoln University)が有名なワインの産地です。
ワイン産業での現地就職は難しいですか?
ニュージーランドではほとんどの雇用主が「即戦力」を求めていますので、就職時にどれだけ実践的な知識と経験を持っているかが重要になります。就学中はワイン産業に関わるアルバイトを出来れば理想ですが、それが出来ない場合でもコース内で提供される職場研修や現地の人脈を大切にして、就職に繋げると良いでしょう。
就職後に永住権は申請出来ますか?
地域別人材不足職種リスト(Regional Skill Shortage List)にはワインメーカーは掲載されていますので、ニュージーランドの一部の地域で人材が不足している仕事です。永住権の申請は年々難易度が高くなっていますが、可能性はゼロではないでしょう。