ニュージーランドで積算士になる
工事現場で三脚のついた機材を覗いている方を見かけた事があると思います。そのような測量等を含めた建築プロジェクトを進める為に重要な仕事をするのが積算士で、特に建設プロジェクトの財政を管理する重要な役割を担います。積算士は、ニュージーランドで不足している職種であり、2-3年間コースで就学すると実際の現場で仕事が出来ます。コース入学の英語力もあまり高くなく、きちんと正確に仕事が出来る日本人にはお勧めの仕事と言えます。もちろん仕事では英語を使わなくてはいけませんが、どちらかというと技術職なので、他のエリアの職種よりは高度な英語力は必要ないかもしれません。この仕事は建設ラッシュのニュージーランドでは、移民局のGreen Listにも掲載されており就職の可能性も非常に高く、Straight to Rresidenceで永住権申請も可能です。今、留学生に最も注目されている分野の仕事です。
基本データ | |
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職種名 | Quantity Surveyor |
コース期間 | 2年〜3年 |
コースレベル | レベル6 〜 |
入学英語力 | IELTS6 .0(全てのband5.5以上)以上 |
日本の資格の切り替え | 可能性あり |
Green List 掲載の職種 | 掲載あり。Straight to Residenceで永住権申請へ |
就学後の就労ビザ (PSWV) | 2-3年間の申請可能 |
就職の可能性 | ★★★★★ |
年収 | NZ$50000〜NZ$85000 |
積算士資格概要
ニュージーランドで積算士になるには、以下のコースを終了すれば必要な資格が取得できます。日本の様に国家試験ではなく、協会への登録も義務ではありませんので、コースでしっかり学べば資格取得へ繋がります。又、現地で不足している仕事となる為、比較的簡単に就職する事ができるかもしれません。もちろん、実際に仕事として働くにはワークビザの取得も合わせて必要となります。
就学コースは以下の二つのコースがあります。
* NZ Diploma in Construction (Quantity Surveying) Level6 2年間コース
* Bachelor of Construction(Quantity Surveying or Construction Economics )Level 7 3年間コース
【英語力】両方のコース入学にIELTS 6.0以上が必要です。
【NZでの資格】Bachelorの学位がある方が就職でも有利です。
【協会への登録】義務ではありません。上記のコースを修了すればNZIQSに登録できます。
【就職】働く為のワークビザの取得が必要です。
*日本でQuantity Surveyingの学士号があり、積算士としてご経験がある方は別途お問い合せ下さい。
Diploma Level 6のコースがある学校
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | 授業料(年) |
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Unitec | NZ Diploma in Construction (Quantity Surveying) | 2年申請可能 | オークランド | 2年 | Level6 | NZ$24,730〜 |
Waikato Institute of Technology (Wintec) | NZ Diploma in Construction (Quantity Surveying) | 2年申請可能 | ハミルトン | 2年 | Level6 | NZ$24,328〜 |
Ara Institute of Canterbury | NZ Diploma in Construction (with strands in Construction Management and Quantity Surveying) | 2年申請可能 | クライストチャーチ | 2年 | Level6 | NZ$23,632〜 |
Otago Polytechinic | NZ Diploma in Construction (Quantity Surveying) | 2年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 2年 | Level6 | NZ$24,082〜 |
Bachelor Level 7のコースがある学校
学校名 | 学位とコース名 | PSWV | 就学場所 | 期間 | コース レベル | 授業料(年) |
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Unitec | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | オークランド | 3年 | Level7 | NZ$25,800〜 |
Ara Institute of Canterbury | Bachelor of Construction | 3年申請可能 | クライストチャーチ | 3年 | Level7 | NZ$24,365〜 |
Otago Polytechinic | Bachelor of Construction (Quantity Surveying) | 3年申請可能 | ダニーデン、オークランド | 3年 | Level7 | NZ$24,082〜 |
よくあるご質問
日本での経験は必要ですか?
日本での経験は必要ありません。コース内では実践的な内容を学ぶ事が出来、又、状況によっては授業の一貫として現場での実習が実施されることもあります。
日本でのどのような最終学歴が必要ですか?
日本の大学卒業資格があれば、専攻に拘わらず入学はほぼ問題ありません。日本で高校卒業でもコース入学は可能性はありますが、先ずは、学校に高校の成績などを送り入学について確認をする必要があります。
数学は得意ではないのですが、大丈夫でしょうか?
現地の高校卒業の方の入学基準では数学の単位が問われますので、数学や会計の知識がある方が有利です。しかし、コースを受け持っている先生方に聞くとそんなに難しい数学は必要ないとの事です。コース内ではコスト計算やプロジェクトの試算などの授業がありますが、数学自体の授業はありません。
積算士のコースで就学中に家族でニュージーランドに滞在したいのですが、可能でしょうか?
現地で積算士になるためのlevel7以上のコースで就学する学生さんは、パートナーのワークビザをサポートする事が出来ます(the Qualifications Eligible for a Post Study Work Visa Listに掲載の必要あり)。パートナーがワークビザを取得すれば、お子さんは、ワークビザを持つパートナの子供という名目で学生ビザを取得、現地人の待遇で就学が可能です。以下の様になります。
1. あなたが学生ビザを申請、取得する。
2. あなたのパートナーが、学生(あなた)のパートナーとして、就労ビザを申請、取得する。
3. あなたのお子さんが、あなたのパートナー(就労ビザを持っている)の扶養家族として、学生ビザを申請、取得する。
就職後に永住権は申請出来ますか?
永住権申請に進めるGreen Listに測量士(積算士)は記載されていますので、Straight to Residence という方法で永住権申請が可能です。仕事の給与水準などの規定がありますが、コース修了し仕事を得て短期間で申請が可能になります。