永住権
技能移民部門&Green List職業部門
ニュージーランドの永住権の申請にはさまざまな部門(カテゴリー)がありますが、一番ポピュラーな部門は技能移民部門(Skilled Migrant Category)でしょう。この技能移民部門は申請者が持つ専門的な知識や経験、資格、年齢などを考慮に入れ、ポイントに換算し、規定ポイントの方を選出するシステムです。基本的なニュージーランド政府の考え方として、質の高い優秀な人材を優先的に受け入れるという考え方で、その審査基準は年々厳しくなっていますが、他の国に比べればまだまだ可能性がある国です。
2023年10月より、以前のポイントシステムは「a simplified points system」に変更になりました。現在のところ、6ポイントのパスマーク以上の方が永住権申請をする権利を得られます。
又、以前のニュージーランドで必要とされる職種から永住権申請を行う方法(Long Term Skilled Shortage Listからの申請方法)が、Green Listからの方法に代わり、Green Listの職種によって「Straight to Residence Visa」と「Work to Residency Visa 」の二つに分けられました。
申請の為の条件(両方の方法に共通)
申請の条件として以下の項目をすべてクリアしなくてはいけません。
- 1)仕事: New Zealadndの認定された雇用主(an accredited employer)との技能職の仕事に従事している、またはジョブオファーがある必要があります。雇用契約書の提出が必要です。
- 2)年齢: 55歳以下であること。
- 3)英語: 規定以上の英語力があること。英語検定試験等の証明が必要です。
- 4)健康: 心身共に健康であること。健康診断の受診が必要です。
- 5)履歴: 犯罪歴が無いことを証明すること。無犯罪証明書の提出が必要です。
1)仕事(両方の方法に共通)
永住権の申請の際には「現地で仕事があり、規定の給与収入がある」かどうかという点は必須の項目になります。その為、New Zealadndの認定された雇用主(an accredited employer)の元で現在仕事を持っているか、もしくはジョブオファーを貰えているかどうかが大きな分かれ目になります。また、ポイント取得の観点から言えば、ニュージョーランドでは職業の種類(Job Title)によってそのレベルが決まっており、そのレベルと収入の組み合わせによってポイントが取得できるかどうかが決まって来ます。
仕事のレベルは移民局のページで「Find Your Occupation」に自分のJob Title(職業の種類、例:Tour Guide, Hair Dresser)を打ち込んで検索すると、ANZSCO levelが次ページで表示されます。若しくはANZSCOのページでも確認出来ます。
技能レベル | 年収(時給は40時間換算) | ポイント(勤続年数による) |
---|---|---|
レベル1、2,3の仕事+4&5の例外とみなされる仕事 | 年収$61,692.00以上(時給$29.66) | 1-3ポイント |
レベル4&5の仕事 | 年収$70,948.00以上(時給$34.11) | 1-3ポイント |
2)英語(両方の方法に共通)
永住権申請には英語力を証明する書類の提出が義務づけられています。英語力はポイントとしては換算されませんが、移民局が求めるレベルの英語力が必要不可欠です。英語力の証明は以下のような試験での結果が必要です。Level8以上のコースを英語で修了している場合は、英語力の証明は免除される可能性があります。
英語検定試験 | スコア |
---|---|
IELTS(General) | 6.5 |
OET | B |
FCE | 176 |
PTE – Academic | 58 |
TOEFL IBT | 79 |
3)健康(両方の方法に共通)
ビザ申請に健康診断書(INZ1007)またはレントゲン検査書(INZ1096)が必要な方は、ニュージーランド移民局が指定する日本の病院で検査を受けて下さい。
指定病院はこちらからご参照下さい。
4)履歴(両方の方法に共通)
無犯罪証明書は過去10年間の内で1年以上滞在している国の証明の提出が求められます。現地での日本の無犯罪証明書の取得には、日本大使館や領事館でのお申込が必要です。お申込には採集した指紋提出も必須であり大使館や領事館でお願いするか(無料)、現地の警察所や郵便局(有料)でも可能となっています。現地での申請では取得まで約2-3ヶ月かかります。
技能移民部門ポイントシステムによる方法
技能移民カテゴリーの居住ビザを申請するには6ポイントが必要です。
以下の<スキルカテゴリー>から 3 〜6 ポイントを請求できます。
<スキルカテゴリー>
*ニュージーランドの職業登録
*学歴資格(学士号以上)
*仕事からの収入、またはジョブオファー(ニュージーランドの平均賃金の少なくとも 1.5 倍の収入)
上記のスキル カテゴリーのうち 1 つからのみポイントを請求できます。 複数のスキルカテゴリーのポイントを組み合わせることはできません。 たとえば、ニュージーランドの職業登録のポイントと学歴資格のポイントを組み合わせることはできません。
<ニュージーランドでの技能ワークカテゴリー>
ニュージーランドでの技能ワーク1年間の就業期間毎に 1 ポイント、最大 3 ポイントを請求することもできます。
ニュージーランドでの技能ワークカテゴリーから請求されるポイントは、スキル カテゴリーから得られるポイントと組み合わせることができます。
ニュージーランドでの技能ワークとみなされるには、その仕事または求人が次の条件を満たす必要があります。
*少なくとも週に 30 時間以上勤務
*ANZSCOレベル 1 ~ 3 の職業で賃金平均値以上の賃金が支払われるか、ANZSCOレベル 4 ~ 5 の職業で賃金平均値の 1.5 倍以上の賃金が支払われる
*期限のない雇用契約(a Parmanent Contract)または少なくとも 12 か月の期限の雇用契約
<ポイント詳細表>
Green List 職業部門・システムによる方法
Green Listに掲載がある職業にニュージーランドで就いている場合、永住権申請が可能になります。仕事の求める資格や条件をクリアし、労働・給与条件でのジョブオファーがあれば申請が可能になるTier1と言うカテゴリーの「Straight to Residence Visa」と、仕事の求める資格や条件をクリアし、現地での規定の労働・給与条件での職歴(24ヶ月)が必要になる、Tier2と言うカテゴリーの「Work to Residence Visa」に分かれます。
各カテゴリーでは以下の様な職業が代表的です。
<Tier1>
会計監査人、積算士、建築プロジェクト・マネージャー、土木技師、医師、歯科医師、正看護師、准看護師、薬剤師、ソフトウェアー・エンジニア、ITCプロジェクト・マネージャー、食品工学技術者など
<Tier2>
保育士、初等教育教諭、中等等教育教諭、自動車電気技師、ディーゼル車整備士、自動車整備士など
*Green Listの仕事に関しましての詳細などは以下のリンクよりご確認下さい。
https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/preparing-a-visa-application/working-in-nz/qualifications-for-work/green-list-occupations
ご注意
この情報は一般的に公開されている現時点での情報に基づき作成されています。内容の正確性や信憑性につきましては弊社では一切の責任を持ちません。移民局の方策の変更に伴い内容が随時変更になる可能性がありますので、必ず最新の情報を移民局より取得して下さい。
また、ニュージーランドでは永住権に関する質問や代行業務は、イミグレーションアドバイザーの資格が必要となりますため、弊社ではご質問に対するお答えや代行業務は行っておりません。
*インターネットのビザ申請や英語が苦手な方。ニュージーランド移民局のライセンスを持つプロに最初からお願いしましょう。
*シンプルな明朗会計、何処よりも親切で良心的です。
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