ニュージーランドの教育システム − 専門学校・ポリテクニック
ニュージーランドでは多くの専門学校などがあり、簡単な資格から永住権に繋がるような高度な資格まで取得する事ができます。それぞれの予算や将来設計に合わせて間違いのない留学プランを立てましょう。まずはお気軽に弊社の留学アドバイザーにご相談下さい。
専門学校とコースの選び方
まずは留学の目的を考えましょう。
留学の最終的な目的によって、選択する学校やコースに大きな違いがあります。ご自身の専門分野でのキャリアアップなのか、永住権を目的として現地で仕事を求めるための就学なのかなどによってお勧めする学校も変わります。
1)キャリアアップの為の留学
語学学校である程度の英語力を付け、その次に英語を使って何かを勉強をしたい方。興味のある専門分野でちょっと資格を取得して、自分のスキルアップに繋げたいという方。
数日間のバリスタコースを始め、ポリテクニックなどの総合工科大学ではさまざまな分野のコースがあり、半年~1年位のCertificateコースやDiplomaコースがあります。入学時の英語力も低めに設定されているので入門コースとして最適です。
コース例
- バリスタ
- 幼児英語教育
- フライトアテンダント
- ビジネス
- デザイン
- IT
- ホスピタリティ
2)就職や永住権を目的とする留学
資格を習得し海外でも就職に結びつけたいという方。コース入学にはIELTSで5.5-6.5位の英語力が必要です。就職にはレベルが低い場合は2年以上のDiplomaコース、3年間のBachelorのコース、大学院レベルになれば1年間のコースを選択し、又、自分のバックグラウンドを活かせる方がコース内でも有利になるでしょう。新しい分野に挑戦する場合には3年間のBachelorのコースを視野に入れましょう。卒業後は1年〜数年間のオープンワークビザが取得できるので、その期間に就職し、次のステップへ進んでいきます。
コース例
- ヘルスケア(看護師/介護士)
- ホスピタリティー
- クッカリー
- 幼児教育
- コンストラクション
- ビジネス
- エンジニアリング
- IT
専門学校のタイプを考えましょう。
ニュージーランドの専門学校には、私立の専門学校と、公立のポリテクニックと言われる総合工科大学が全国に18校あります。一般的には私立専門学校の方が短期集中形のコースを提供していますので、比較的早くコースが完了します。コースや目的とする資格レベルなどによって、どちらの方が良いかが決まってきます。
1) 私立専門学校系
ほとんどの私立専門学校がオークランドなどの都市部に集中しています。直接専門コースに入学するには英語力が足りない方は、英語学校を併設している学校や、提携している専門学校もありますので、英語学校から開始し専門学校へ進学という選択も可能です。
各学校のコースによって入学英語レベルや、取得出来るレベルが異なります。多くのコースが現地就職を考えたコース内容になっています。
学校例
- ビジネス専門学校
- トラベル専門学校
- ホスピタリティー専門学校
- ホテル専門学校
- IT専門学校
- 料理専門学校
2) ポリテクニック系
ポリテクニックはニュージーランドで比較的大きな街にあり、現地の方で大学に行かずにポリテクニックで実践的なスキルや資格を取得して就職する方も沢山います。
大学のような雰囲気で、長めの夏休みなどもあり比較的ゆっくりとしたカリキュラム設定となっています。私立専門学校などにはない特別なコースも沢山あり、公立の学校の為設備も非常に充実しています。取得出来る資格も幅広く、例えばBachelor(学士号)はUniversity (大学)の学士号と同等ですが年間の学費は大学の約3分の2で、内容も実践的になっています。
コース例
- ビジネス
- IT
- エンジニアリング
- 測量士(積算士)
- ワイン製造
- 保育士
コースとNZQA
充実したコースの種類とレベル設定
ニュージーランドの専門学校には約半年くらいの簡単なサーティフィケートコースから、高レベルが取得できる3年ほどのコースがあり、留学生にも様々なコースが用意されています。各コースは国の資格審査評議会でもあるNZQA(New Zealand Qualification Authority)によって、入学英語レベルや学力条件、コース期間、開始時期、取得できるレベルなどが事細かく決められています。コースによっては修了後に就職に繋げやすいコース、大学への編入が認められているコースなどありますので、ご自身の将来設計に合わせて選択しましょう。
NZQAとは
ニュージーランドの高校や専門学校、語学学校などの教育機関は、大学をのぞき、全てNZQA(New Zealand Qualifications Authority ニュージーランド教育資格審査局)の監督下に置かれています。NZQAは教育に関連するニュージーランドの政府機関の一つで、ニュージーランドの教育資格体系の管理や、高校教育の考査システムの管理、大学を除く専門学校など高等教育プログラムの監査などを行っています。NZQAはニュージーランドの高校教育カリキュラムであるNCEAの教育内容や評価方法を細かく規定し、全国統一試験を実施します。また、高等教育においてはNZQAによりコースのレベルが細かく規定されており、学校そのものもNZQAの監査により4段階にカテゴリー分けされ、生徒が受けられる教育とサービスの質が保たれるようにしています。また、NZQAは留学生を受け入れる学校が遵守すべき服務規程も定めています。
資格とビザの関係について
ニュージーランドでは進学する学校やコースによって取得できる資格や、PSWV(ポストスタディーワークビザ)取得の有無と期間が決まってきます。以前は多くの日本の方が2年間のディプロマコースを修了して、PSWVを申請していましたが、最近は1年間の就学からPSWVを申請する方、若しくはバチェラーのコースで3年間学んで新たなスキルを取得してPSWVを申請する方が増えています。
PSWV(ポストスタディーワークビザ)はある一定のレベルのコースを終了すれば申請できるオープンワークビザの一種です。職種や業種にかかわらず仕事ができる特殊な就労ビザです。直ぐに仕事ができるビザなので、会社側も雇いやすいという利点があります。この期間に頑張って働く事で雇用主に認めてもらい、正式なワークビザへ繋げていきましょう。将来永住権申請を考える方には、学校で勉強したエリアでの就職が有利です。
永住権を目標にする方へ
永住権申請の条件や最新情報は常に変わります。情報収集や申請は以下の方法があります。
1)ニュージーランド移民局のウェブサイトで確かめる。
2)ニュージーランド大使館の日本語サイトで確かめる。
3)日本のニュージーランドビザ申請センター東京のウェブサイトで確かめる。
4)IAA公認の移民アドバイザー申請代行を依頼。(日本人は数名のみ)
移住や永住権に関してのカウンセリングはライセンス制となっており、IAA公認移民アドバイザーか弁護士のみが許可されています。その為、ニュージーランド留学情報センターでは、一般に許可されている範囲内で、公開情報を基に客観的事実に基づきお客様に情報提供を行っています。紹介する学校やコースが確実に就職・永住権取得を保証する物ではない事を予めご理解、ご了承下さい
英語レベルと進学可能コース
試験内容が違うので正確には比較できませんが、目安程度にご利用下さい。現在のご自分の英語力を知る事でどのようなコースへ進む事が出来るかが分かります。特に、ニュージーランドで専門コースのご就学をお考えの場合は現地で最も通用するIELTSや、その学校が認めるNZCELの英語Certificateコースを受講しましょう!英語学校独自の校内英語試験での査定は認められていません。また日本では有効なTOEICのスコアは認められていません。
レベル
|
内容
|
IELTS
|
TOEFL
(PBT) |
TOEFL
(CBT) |
TOEFL
(IBT) |
TOEIC
|
Camb
ridge |
SAT
|
英検
|
受講可能なコース
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
上級 Advanced 海外大学卒 |
ネイティブと一緒に仕事ができ、ディベートもできるようになる。 |
7.5
|
620
|
260
|
105
|
900
|
CPE
CAE |
660
|
1級
|
・大学院(L8-10) |
準上級 Pre-Advanced 海外専門卒 |
大学に入学できるレベル。フォーマルな表現や言い回しができるようになる。アカデミック英語も習得。 |
7.0
|
600
|
240
|
95
|
850
|
CPE
CAE
|
600
|
準1級
|
・大学院(L8-10) ・医療系専門コース ・教育系専門コース |
6.5
|
590
|
229
|
90
|
800
|
CAE
|
540
|
準1級
|
・大学院(L8-10)
|
||
中上級 Upper- Intermediate |
リスニング能力もあり、発音にも注意してくる。自分の意思を相手に伝えることができる。専門コースへ入学可能。 |
6.0
|
550
|
213
|
79
|
750
|
FCE
|
500
|
準1級
|
・専門コース(L6-7) ・ファウンデーション2 ・ビジネス英語コース ・NZCEL 5 |
5.5
|
530
|
197
|
71
|
700
|
FCE
|
470
|
準1級
|
・専門コース(L4-5) ・一般英語 ・進学準備コース(上級) ・ファウンデーション1 ・NZCEL 4 |
||
中級 Intermediate 海外高校卒 |
一般的な生活英語がある程度理解できる。相手の言葉はある程度理解でき、スピーキングにも少しずつ自信が出てくる。 |
5.0
|
500
|
173
|
61
|
650
|
FCE
|
400
|
準1級
|
・専門コース(L3) ・一般英語コース ・試験対策コース ・進学準備コース ・NZCEL 3 |
4.5
|
480
|
140
|
50
|
550
|
PET
|
–
|
2級
|
・一般英語コース ・試験対策コース |
||
準中級 Pre- Intermediate 日本の大学卒 |
簡単な基本文例を使い、コミュニケーションを試みるが、完全には伝わらない場合が多い。 |
4.0
|
460
|
132
|
40
|
450
|
PET
|
–
|
準2級
|
・一般英語コース ・英語+コース |
3.5
|
400
|
–
|
30
|
380
|
PET
|
–
|
3級
|
・一般英語コース | ||
初級 Elementary 日本の高校卒 |
殆どが単語の羅列で文法構成は非常に難しい。ボディーランゲージなどでコミュニケーションを取る。 |
3.0
|
380
|
–
|
20
|
320
|
KET
|
–
|
3級
|
・一般英語コース |
2.5
|
350
|
–
|
10
|
290
|
KET
|
–
|
4級
|
・一般英語コース | ||
初心者 Beginner 日本の中学校卒 |
一般的初級英語教育レベルで、基本的な英単語は理解し、文法の理解は難しい。。 |
2.0
|
300
|
–
|
–
|
200
|
KET
|
–
|
–
|
・一般英語コース |
1.5
|
–
|
–
|
–
|
–
|
KET
|
–
|
–
|
・一般英語コース |