ニュージーランドの高校資格制度が変わります
―― NCEAに代わる新しい制度について ――
本日2025年8月4日に、ニュージーランド政府は、現在の「NCEA(全国教育達成証明)」制度を廃止し、2026年から段階的に新しい高校資格制度を導入することを正式に発表しました。最終的には2028年からの開始となります。
これにより、Year 11~13(高校2~4年生に相当)の学習内容や評価方法が大きく変わります。
*2026年にYear9の学生がこの新しい制度の対象となり、現在の在籍生徒は現状のNCEAシステムが適用されます。
📘 変更のポイント
✅ NCEAは廃止され、以下の新しい資格制度に切り替わります:
年次 | 新しい名称 | 旧制度での対応 |
Year 11 | Foundational Skills | NCEA Level 1(廃止) |
Year 12 | New Zealand Certificate of Education | NCEA Level 2 |
Year 13 | New Zealand Advanced Certificate of Education | NCEA Level 3 |
🧑🎓 新制度の特徴
• 全員が英語と数学を履修(Year 11)
• 読み書き・計算力の基礎試験を受験
• 5科目を学び、そのうち4科目で合格が必要
• 成績はA~Eで表示、100点満点で評価
• より明確なカリキュラムで学力を育成
📅 導入スケジュール(予定)
年度 内容
2026年 新全国カリキュラム開始(Year 9~13)
2028年 基礎スキル評価(Foundational Skills Award)導入(Year 11)
2029年 Year 12向け新制度スタート
2030年 Year 13向け新制度スタート
🎯 改革の目的
この改革は、単に「資格を取得する」ためではなく、
✅ 実社会で役立つ力
✅ 大学進学・就職・職業訓練など、将来への備え
を重視する教育へと移行することを目的としています。
評価方法のサンプル