フラワーアレンジメント ただ今修行中
E-CUBE
フラワーアレンジメント
無限の表現ができるフラワーアレンジメントは自由な発想が大切です。
後藤 育子
1976年生まれ。神奈川県横浜市出身。
鎌倉女子短期大学部初等教育科卒業。日本とはまったく正反対の環境で生活したくてニュージーランドを選んだ。自然を満喫しながらのんびりと過ごしていくうちにできればニュージーランドで働けたらと思う今日この頃。

育子さんがニュージーランドに来たきっかけは英語の楽しさを教えてくれたゴスペルだった。
「短大を卒業してから幼稚園で働いていました。毎日子供達を相手に朝から晩まで忙しく過ごしていたのです。あるとき、雑誌でゴスペルコンサートの広告を見ました。映画『天使にラブソングを』を見たこともあったのですぐに興味を持ち、連絡してみました。すると、あなたも一緒にどうですか?といわれ、私自身も出演、参加する事になってしまいました。その日から2週間の特訓です。短い期間でしたが英語の歌詞を音のリズムで身体にたたきこみました。そしてコンサートは無事終了。全身で唄を表現している瞬間はこれまで味わったことがない興奮を与えてくれました」

そのまま、ゴスペルを続けた育子さん。もっとうまく表現するためには、英語の上達は不可欠だと考え、英会話教室に通い始めた。ちょうどその頃、職場の幼稚園でも英語教育を取り入れ始めた時期であった。

「幼稚園で働き始めて5年経った頃です。一週間の休暇が取れることになりました。毎日忙しかったので、海外でのんびりしようと思いました。そして、せっかくだから自分に対してテストをする事にしました。それは、もし、一週間の海外旅行がうまくいったら一年後に長期滞在をするというテストです。目的地は自然が多くて、のんびりとした環境で過ごせるということからニュージーランドに決めました」
2001年6月の一週間のニュージーランド旅行で試した、自分自身へのテストは見事合格。一年後の2002年6月育子さんはワーキングホリディとして、ニュージーランドに戻ってきた。そして、ホームステイをしながら英語学校に通い始めた。

「自分が幼稚園で働いていたせいでしょうか、学校では、つい先生の教えかたが気になってしまいました。幼稚園では時には園児をほめながら、退屈しないよう工夫しながら教えていました。小さい子はつまらないとすぐになげ出してしまうものです。英語でも同じだと思いました。特にグラマーの授業では生徒は退屈になりがちです。いかに工夫して楽しませながら学ばせるかが先生の役割だと思いました。その点では私は非常に恵まれていて楽しく勉強ができました。ホームステイの環境も幼稚園での経験が役に立ちました。6歳と4歳のお子さんがいる家庭でしたが私が子供好きだったため、よく面倒を見たりしていたのでお母さんに感謝されていました。私にとっては子供と過ごす時間も英語を勉強する良い機会でしたし、日本とこちらの家庭のしつけについての違いなどを知ることもできました」


英語学校終了が近づいていたが、その後の予定が決まっていなかった育子さん。そんなある日、フラワーアレンジメントコースの募集広告が彼女の目にとまった。
「私の実家は最近まで花屋さんをやっていて、みようみまねで手伝いをしていました。ニュージーランドはガーデニングやフラワーフェスティバルが盛んである事は知っていましたし、めずらしい種類の花があり、最近は日本でも注目されていると聞いていたので機会があったら花に関する事を勉強しようと思っていました。
私の場合は平日の午前中、10時から12時までのコースでした。まず、初めにニュージーランドと日本での花の名前の違いから習いました。例えば、かすみ草は一般的にはBaby Breath赤ちゃんの息といい、植物用語では Gypsophila、花屋では短縮してGypsといったりするということや、キウイに人気のあるガーベラはGerberaですがジーベラと発音しないと通じないということ。他にも菊はMum、 Chrysと言われていて、Mumをかけて母の日に贈ることが多いことや、らっぱ水仙はDaffodilsでダフォディルと読めるのですが、デフォドルと聞こえて、8月30日のCancer AwarenessDayの花であるということなど、名前にニュージーランドの文化や習慣を付随して習いました。
そして、道具などの説明をうけ、実際に花束を作っていきました。中心に色や形にインパクトのある花を置くという基本を元に、花を刺す土台(オアシス)などの小道具を使い、花かごやフラワーアレンジメントを行いました。
その過程では基本だけにとらわれることなく、自由な発想を伸ばすことも大切なことであると教えてもらいましたし、私自身も感じました。
そして、コースに組み込まれているインターンシップという実際地元のお店に行き、店員と同じように働き、習った事を実習するための機会に出るときに重要になってくること、作品としての花束と商品としての花束の違い、つまり自分が作りたいものを作るのか、色や形や予算なども含めた相手のニーズに応えるものを作るのかということも学びました」

草木の生育に適した環境のニュージーランドからは毎年大量の花が日本に輸出されており、シンビジウム、サンダーソニア、カラーなどはなかでも多くの割合を占めている。日本では1本1500〜2000円で売られているカサブランカでも、この国ではリーズナブルな値段で手に入れることができるため、練習にも使うことができる。

「実際に花を手にとって作るということは貴重な経験です。見るだけでは色や形はわかっても、茎がどんな硬さなのか、曲げやすいのか、曲げにくいのか。また出来上がってからの感覚は想像しただけでは大きく違いますからね。そういった花を使って作品を作れるのもニュージーランドならではだと思います」


基本を習ったあとはフラワーショップインターンシップ研修として実習に行くことになる。
「初日、出勤すると作業のためのテーブルをもらい、道具の説明などを受けたあと早速仕事にかかりました。アレンジをする前の下処理です。 このお店では病院にお見舞い用の花束なども配達しているため、扱う花の量も多く、他の店員さんとお喋りしている暇もなく最初は黙って花と向かい合っていました。2・3日経って、慣れて来ると会話をする余裕も出てきて、同僚とも仲良く作業ができました。また、私が積極的に仕事をしていたので、配達にも誘ってくれました。
お店では花そのものよりも、キウイの感覚に驚きました。まずは、天井にも届きそうな大きな観葉植物。草木が大きく育つこの国ではよく目にするそうです。そして、お見舞い用の菊の花。これは研修で母の日にも使われると聞いていたので、すぐに理解できました。
一番の驚きは花をスプレーで金色に染めて使用することでした。確かに綺麗なのですが、日本人の私には少し抵抗がありました」


実習をしたお店の仲間たちは最後の日に「また、いつでも戻っておいで」と言って育子さんを送り出した。
「今後はタウランガでファームステイ、ネイピアでフルーツピッキングをしてからクライストチャーチに行く予定です。ガーデンシティのクライストチャーチでもお花に関わることができればいいなと思っています」
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